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短編小説『コロニーシップD-06号帰還せよ』<前編>
『コロニーシップD-06号帰還せよ』<前編>
(※この作品の著作権は、私"桃猫(pink-cat)"に帰属しますので、無断転載等を硬く禁じます)
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幅3.6メートル、高さ2.4メートルの通路を、ヒカルは着慣れたランニング・ウェアで走っていた。 足元には等間隔に小さな円形窓が並び、そこから漆黒の闇が無表情に横たわっていたが、ヒカルは窓の外の景色には何の関心も示さず、ただ黙々と与えられたカリキュラムをこなしていた。
リストバンドのディスプレイにちらりと目をやる。
<心拍数126、血圧103、血糖値正常、残り2.32km>
視線を元に戻すと、前方に見覚えのある人物が、いかにもけだるそうに走っていた。
徐々にスピードを上げ、彼の隣に並ぶ。

「うっすケンジ、あと何キロ?」
「ああ、ヒカルか。えーっと・・・ひゃあ、まだ4キロも残ってんのかよ」
「はは、おまえはメタボリック体型専用メニューだからな」
「ちぇっ、おまえはいいよ、1時間そこそこで済んじゃうんだろ?」
「そのぶんスピードはケンジより4キロも速いよ」
「あ~~~、もうやめたやめた!」
そういって、ケンジは大粒の汗をしたたらせながら、飾り気のない通路を歩き出した。

「いいのかよ、リストから生体データがマザーに送られてるんだぜ」
「知るもんか。オレはもともと肉体を使うようにはできてねえんだ。オレが使うのは、ここさ」
ケンジが、自分の頭を指差し、ニヤリと笑った。
「ふふっ。たしかにおまえは、国立士官養成校・小学部の頃からいつもトップの成績だったもんな」
「オレにつきあうことはねえぞ、さあ行けって」
「いいよ、ボクもちょうど走るのにうんざりしてたところなんだ」

巨大な円筒形のコロニーシップは、常に等速度で回転しており、外壁のすぐ内側がちょうど1Gになるよう緻密に制御されていた。 ふたりが走っていたのは、その円筒をぐるりと一周するよう作られたジョギング専用通路だった。
コロニーの中心部には、マザーと呼ばれる巨大なスーパーコンピュータが鎮座しており、このシップの航行システムや船内の居住環境などを一元管理していた。
ここでは、毎日の運動がすべての居住者に義務づけられている。 上層の低Gを利用して自らの体重から解放されようとする者が後を絶たないため、ともすれば筋肉や骨の退化を招いてしまう。それを防ぐための必須メニューなのだ。

「ヒカル、オレはな、航行学と宇宙物理学をしっかり勉強して、早いとここんな狭苦しいコロニーからオサラバしてやる」
「それはボクも一緒さ。でも、もう地球には戻れない」
「そんなことはわかってる。行けばやつらに皆殺しにされるのがオチだからな」
「・・・なんで、同じ人間同士が殺し合ったりするんだろう」
「さあね、オレたちがこのコロニーで脱出してきたときは、まだ8歳のガキンチョだった。オレたちが生まれ育ったニッポンってところが核兵器によって消滅し、残ったニッポン人はルナ基地に配属されていたごく一部の人間と、その息子であるオレたちだけってわけさ」
「うん。たまたまボクたちは、このコロニーシップの見学に来ていたから助かったけれど、とうさんはルナ基地に取り残されてしまった」
「オレんとこのオヤジもそうだ」
「このコロニーに女性はいない。いや、いるけど、高齢のオバサン技師や女医が数人、それと、ボクたちを引率してくれた案内係のハルカさんだけ」
「そのハルカさんだって、生きてりゃ40歳だ」
「ハルカさんも苦労したろうな。なにしろ若い女性はハルカさんひとりだったんだから、その・・・」
「このコロニーに住む男たちの性処理役を押しつけられちまった。まったく、気の毒としかいいようがないぜ」
「そして、ハルカさんは」
「ああ、自殺した」

通路を右に折れ、ヒカルたちは"いこいの広場"に出た。 ここはコロニーの中央付近に位置しており、いわゆる"吹き抜け"のような造りになっていた。 広大なベージュ色の床は、コロニーの芯部分を取り囲むように大きくせり上がっていて、見上げると、まるで上空から眺める景色のように、歩いている人の頭部が眺望できた。

床に固定された半透明のベンチに腰かけ、ふたりはタオルで汗をぬぐった。
「ほーら、いわんこっちゃない、マザーからの警告だ」
リストバンドが赤く点滅し、耳障りなブザー音が間断的に鳴り響いた。
「うるせえなあ、スイッチ切っちゃおうぜ」
「ボクも、そうすっか」
ふたり顔を見合わせ、クスクス笑った。

「ところでヒカル、おまえはどうすんだ?」
「どうするって?」
「進路だよ。オレは宇宙航行研究室に内定が決まってるからいいけどさ」
「ボクは・・・」
「防衛隊だけはやめとけよ。そんなもん何の役にも立ちゃしねえ。考えてもみろ、地球政府の連中が、わざわざこんな宇宙の果てまでオレたちを追っかけてくると思うか?」
「・・・さあ」
「そうするつもりなら、とっくの昔にそうしてたさ。追っかけなくても、核弾頭を搭載した追尾ミサイルでも発射すりゃ済むことじゃねえか」
「そうかも、ね」
「オレたちは見捨てられたんだよ。地球を追われて宇宙へ逃げ出した"敗残兵"として」
「・・・・・」
「でなきゃ、15年もこんな生活してねえって」

このコロニーシップ・D06号には、現在256名の居住者がいる。 そのうち、ヒカルと同世代の若者は5名、残りはみなルナ基地に勤務していた技術者や医師、栄養士、防衛隊ルナ基地所属の隊員などである。 そもそもこのコロニーシップは、火星へ移住するために造られた実験機で、核燃料で作られた電気を使って生存空間を維持している。食料もコロニーの中で栽培・飼育しており、これだけの人数が150年は悠に暮らせる量を確保していた。

最大の問題は、この航行に目的地がないことであった。
現時点では、行き当たりばったりで地球に近い環境の惑星を探すしかなく、見つけられなければコロニーごと永遠に宇宙をさまよい続けるしかない。
だが、実はもっと深刻な問題があった。

「今は256名だけどよ、ルナ基地を脱出してきたときは300名以上いたんだぜ。なぜだかわかるか?」
「そりゃあ、病気で死ぬ人がいるからだろ?」
「違う。それもあるが、新しい生命が誕生しないからさ」
「ナルホド」
「何がナルホドだよ、おまえは本当に気楽でいいよ」
「ボク、あまり将来のこととか考えないようにしてるんだ」
「なんで?」
「考えたって仕方ないからさ」

しばらくヒカルを見つめたあと、ケンジがすっくと立ち上がった。
「おまえに見せたいものがある。実はオレも最近知ったんだけどよ、おまえには見せておいたほうがいいと思うんだ」
「どこ行くの?」
「いいから、ついてこいって」
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"いこいの広場"から出ると、ふたりは通路を抜け、入り組んだ迷路のような船内を進んでいった。
「ファームへ行く」
「え? だってあそこは、許可がないと入れないんじゃ?」
「ちゃんと抜け道があるんだよ」
「でも、監視カメラはどうすんのさ」
「あんなもんダミーに決まってんだろ。このコロニーでドロボウするやつがいると思うか?」
「それもそうだね」
「まあ、正直いっちゃえばよ、オレは決められた食事量じゃぜんぜん足んねえから、こっそり盗み食いに入ったんだけどさ」

食糧倉庫の奥にエアダクトがあり、そこからファームへ出られるようになっているらしい。
狭いダクトの中を"ほふく前進"していると、家畜の臭いが次第に強まってきた。
「うっ、臭い!」
「ガマンしろ、ヒカル」
「ボクたち、こんな臭いものを食べてたのか」
「家畜の臭いっていうより、おおかた肥料の臭いだな。オレたちが出すおしっこやウンチを培養して作ってる」
「うそ!」
「それと、あまり言いたくねえんだけど、死んだ人間の肉体も、貴重な肥料になるんだ」
「うげ!」

ようやく灯りが見えてきて、ふたりはファームの広大な敷地に降り立った。 豚や鶏が鳴き声を上げ、農場には整然と野菜が並んでいた。
「あの奥の施設では、魚介類が養殖されてる。どうだヒカル、びっくりしただろ」
「うん・・・でも、なんで非公開にするわけ?」
「その答えは、あの白い施設にある」

ときおり無骨なロボットが餌や肥料を補充しにくるだけで、人の気配はまったくない。 それがなんだか、かえって不気味だった。
「残念ながら、あの施設には入れない。たまたま先日、コロニーのエライさんたちがやってきて、ドアを開けっぱなしにしてたから見ることができたんだが」
「あの中には、何があるの?」
「遺伝子研究所」
「遺伝・・・子?」
「ここにいる豚や鶏を普通に交配させてるだけじゃオレたちの食欲に追いつかない。だからクローンを作ってるのさ」
「・・・・・」
「魚や野菜、米なども、そうやって必要量をまかなってる」
「・・・それが、そんな大ニュース?」

ケンジが「ふう」とため息をつき、ヒカルをジロリと睨みつけた。
「食料だけじゃないんだよ、ここで作ってるのは」
「?」
「そもそもクローン技術ってのは、医療分野で発達した。20世紀後半あたりからさかんに研究が行われ、今じゃほとんど完璧にコピーが作れる」
「だから?」
「おまえは本当にトロいなあ。人間のクローンを作ってんだよ、ここで!」
「ふーん」
「ふーんって・・・」

畑にあったイチゴをひとつもぎ取り、ケンジがそれをパクリと口にほおばる。
「ねえケンジ、たしか人間のクローンは、人格までコピーできない。というか、人間として機能しないはずだったろ?」
「そのとおり。人間は神様じゃねえからな。ヒトを創るなんてできっこない」
「だったら、何のためにそんなことを?」
「臓器移植に使うのさ」
「ああ、なるほど」
「でな、ここのセンセたちは、ちょっと面白いことを考えた」
「面白いこと?」
「たまたま聞いちまったんだが、どうもここの連中、女を作るつもりらしいぜ」
「・・・女」
「ハルカさんのDNAを使って、本物の女を作っちまおうって計画だ」
「そんなこと、できるの?」
「さあ、そこまではわからない。でも、やんなきゃなンねえんだよ。このコロニーがいつまで宇宙をさまよってるかわからねえ現状じゃ、これは非常に深刻な問題だ」
「でも、クローンを作ったって、まともな人間にならないんじゃ」

ヒカルを壁に押しつけ、鼻がくっつきそうなほどケンジが顔を近づけてきた。
「痛い、何すんだよ!」
「オレたちの誰かが、その犠牲者になる」
「?」
「ここで暮らしてる若いヤツの何人かを女にすりゃ、子孫が残せる」
「あ・・・あははは」
「何が可笑しい」
「そんなの、できるわけないじゃん」
「できるかどうか知らねえが、やつらはその実験を本気でやろうとしてるんだ」
「でもさ、そもそもボクたちには子宮がないんだぜ」
「ハルカさんのクローンから、子宮を取り出すって方法がある」
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いきなり、ケンジがヒカルの服をすっぽり剥ぎ取った。
「な・・・何すんだよ!」
「華奢なからだ、女みたいな顔つき、無駄毛のないスベスベした白い肌・・・そして、おまえは成績が悪いから、他に使い道がないときたもんだ」
「こ、このやろ」
「まあ聞けって。たしかおまえ、来週の土曜に医務室へ行くって言ってたよな」
「ああ、それがどうした」
「なんのために行くか、聞いてるか?」
「なんでも、感染症にかかった疑いがあるからって、精密検査するとか言ってたけど」
「そんなこと、本気で信じてるのか」
「だって、医者が言うんだぜ」
「本当におまえは、おめでたいヤツだよ」
「・・・まさか」
「その、まさかだと思うね、オレは」

ずるずると壁を背に崩折れ、ヒカルの顔が蒼白になった。
「どうしたら、いい?」
「どうしようもないね。この狭いコロニーの中じゃ、逃げようにも逃げられない」
「だったら、なんでわざわざこんなところへボクを連れてきたのさ!」
「何も知らずに女にされちまうよりはマシかと思ってね」
「くっ・・・」
「ってのは冗談、なんとか助けてやるよ」
「本当?」
「あまり自信ねえけどな」
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【2008/01/28 00:14】 | 小説 | トラックバック(1) | コメント(0)
短編小説『夢中遊泳・・・京都壬生編』
『夢中遊泳・・・京都壬生編』
(※この作品の著作権は、私"桃猫(pink-cat)"に帰属しますので、無断転載等を硬く禁じます)
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「そのほう、いかがなされた?」
男の押し殺した声は、明らかにこちらを警戒しているようだった。
「何ゆえ、おなごが、かようなところでうずくまっておる」
いつでも抜刀できる間合いを保ちつつ、月明かりが背後になるよう、少しずつ移動しているのがわかった。

「血の匂い・・・怪我をしているのか」
私は答えなかった。

あっと思う間もなく、男が私の傍らに片膝をつくと、ごつごつした手で強引に顎を持ち上げられた。
しばらく私の顔を眺めたあと、男が視線を下へ落とす。
「失礼つかまつる」
そういって、着物の裾を素早く持ち上げ、脚絆からしたたる血に注視した。
「刀傷ではないな。おそらく、槍か何かで刺されたのであろう」

今、自分がどこにいて、何をしようとしているのか、私は知っている。
"あいつ"が教えてくれたから。
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あの日私は、いつもの場所でタクシーに乗り、いつものように行き先を告げると、そのまま深い眠りに堕ちた。 心地よい振動と快適なエアコン、そして、朝まで彼と愛し続けた疲れが、いっぺんに襲ってきたからだ。

気がつくと、タクシーは深い藪の中に停まっていた。
「あの・・・ここ、どこですか?」
「幕末の京都、壬生寺の裏手にある茂みの中です」
運転手は、こっちを見ないまま、低く押し殺した声でそう言った。
「・・・は?」
事態がまったく呑み込めず、私は、呆然と運転手の後頭部を眺めていた。

「お客さん、元の時代に戻りたいですか?」
「・・・・・」
「このタクシーに乗ったのは、あなたの運命。そして、これから起こることも、すべてあなたの運命なのです」
こんなところにタクシー停めたりして、もしかするとこの運転手・・・

「違いますよ。私はいたってノーマルです。あなたを襲ったりしません」
「ど・・・どうでもいいから、早く帰してくださいよ!」
「ひとつだけ、条件があります」
「条件?」
「今夜、子の刻、この壬生寺の先にひとりの男がやってきます。その男を、あなたの手で引き留めてもらいたい」
「・・・なんで、ボクがそんなことせなアカンのですか?」
「その男は女装している男が好きなんです。しかしこの時代に女装者などほとんどいない。いても男娼と呼ばれ、世間から蔑まれています」
「それは、21世紀でもあまり変わらんように思うけど」
「私たちの調査では、あなたがその男の好みにぴったりなんです」
「・・・・・」

「この着物に着替えてもらいます」
そういって、運転手が女物の着物を差し出してきた。
「これは、当時の女性が旅をするときの衣装です。旅姿なら、京都弁でなくても怪しまれません」
「ちょっと待ってください。こんなものを着て、ボクはいったい何をすればいいんですか」
「朝まで、その男を引き留めてくださればいい」
「引き留めるって、どうやって?」
「ふふ・・・大丈夫。向こうのほうがあなたを手放さないでしょう。ひと晩中、彼の相手をしてやってください」

これは夢?
夢なら、何も怖れることはないか。

「そのとおり。これは夢です。あなただけに与えられた、特別な夢です」
「・・・ボクの考えてることがわかるの?」
「夢ですからね」

私は観念して、タクシーを降り、服を一枚ずつ脱いでいった。
「下着も全部脱いでください。この時代にブリーフはいただけません」
「こんなもの、どうやって着たらいいかわかんないよ」
「簡単です。襟を左前にして、帯を締めるだけでいいです」
「お化粧は?」
「もちろん、ダメです」

ひととおり身につけると、突然、運転手が尖った棒で脚を突いてきた。
「痛い! な、何するんですか!」
「怪我をしていないと、男はあなたに近づいてこない」
「うわっ、血が!」
「ご安心ください。その程度の怪我じゃ死にやしませんよ」
「ひどいじゃないですか。早く治療してください」
「治療は、その男にしてもらいなさい」

血がどくどく流れる脚を引きずりながら、私は茂みを出て、指定された寺の鳥居まで行って、静かにうずくまった。
そして、半刻が流れた。
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「たいした傷ではないが、放っておくわけにはいかぬ。失礼する」
そういうや、男が私のふとももに口をあて、血を吸い出した。
ぺっと吐き、また吸う。
温かい感触が伝わってきて、私は思わず目を伏せた。

男が着ていた服の袖を引き裂き、それを私の足にぐるぐる巻きつける。
この模様・・・どこかで見たような。

「歩けるか」
「ええ・・・なんとか」
その声を聞いて、男の態度が急変した。
「おぬし、男か」
「はい」
「なにゆえ、女の姿をしておる」
「・・・・・」
「まさか、長州あたりの浪人ではあるまいな」
ぎらりと脇差を抜くや、喉元へぴたりと押し当ててきた。

「返答によっては、ただでは済まさん」
「ち・・・違います」
「では、どこから来た」
「それは」

突然、男が短刀を鞘に納めた。
「おぬしが浪人であるわけがない。かようにか細い腕で、刀など振れるとは、俺にはとても思えん」
「・・・・・」
「察するところ、浪花あたりの商人であろう。若干なまりがあるからな。女の姿をしていたのは、危険な浪人どもから己が身を守るため。違うか?」
「・・・そう、です」
「それにしても、お主が男だとは、とても信じられない」

おそるおそる顔を上げ、男の顔を見てびっくりした。
リョウ!
私の彼、リョウにそっくりじゃないの!
なるほど、タクシーの運転手が私に目をつけた理由がこれでわかった。

「この先に、俺が懇意にしている宿がある。そこまで歩けるか?」
「ええ、なんとか」
「すまぬ。疑って悪かった。今宵はそこで養生するといい」

宿の主をたたき起こし、二階の一室へ連れて行かれる。
「主、わかっていようが、ここに俺がいることを口外してはならぬぞ」
「土方様のおたのみとあらば、口が裂けても申しませんゆえ、どうかご安心のほどを」
・・・土方?

布団に寝かされ、脚に巻かれた布を新しいものに取り替えてもらった。
「宿賃は俺が払っておいた。ゆっくり休んでおれ」
そういって立ち上がろうとしたので、あわてて呼び止めた。
「あの、お名前は?」
「・・・聞かぬほうがよかろう。それよりお主、名は何と申す?」
「ひかる、です」
「ひかる、か」

そこへ、店主が酒を盆に載せて運んできた。
「何もございませんが、どうかこれでゆっくりしてくださいまし」
「いや、俺は」
「そちらの奥方は?」
「俺の知り合いだ。丁重に扱え」

仕方ないといった様子で、男は枕元にあぐらをかき、酒を飲み始めた。
「どこか、行かれるんですか?」
「・・・・・」
「こんな、夜遅くに」
「お主には、関係のないことだ」
「では、ひとつだけお聞かせください」
「何だ」
「この夜更けに、なぜおひとりであんなところへ?」

怖い顔を向けられ、思わず目を背けてしまった。
「お主にだけは本当のことを言おう。男と会う約束をしていた」
「男、ですか」
「お主のように、おなごの姿をしている男だ」
「その方は、きれいなんですか?」
「ああ。しかし、お主ほどではない」
「・・・・・」
「まさか、昼間から隊士どもを連れて行くわけにもいかんからな」

タクシーの運転手が言ったことは本当だった。
この男は、女装者が好きなんだ。

「ところでお主は、俺のことを、どう思う?」
「どうって?」
「好きか、嫌いか」
「・・・好きな人に、そっくりです」
「その男は、どんなやつだ」
「素敵な人です」
「俺よりもか」
「・・・・・」

がばっと布団を剥ぎ取られ、両手を押さえつけられると、男がはだけた胸に顔を埋めてきた。
「お主・・・いい香りがするな」
運転手には内緒で、こっそりブルガリの香水をつけていたのだ。
「きれいな肌・・・とても男とは思えん」
顔が徐々に下のほうへ降りてきて、私の大切な部分を口にほおばった。
「あうっ!」
舌を使って、巧妙に私を刺激してくる。
この人、だいぶ遊び慣れてるみたい。

両ももを抱え、彼のいきり立ったものが、ゆっくり挿入されていった。
「ああ、リョウ!」
「・・・リョウとは、誰だ」
しまった。

「お主の男の名か」
「・・・・・」
「今宵は放さんぞ。そのリョウという男のことを忘れさせてやる」
「あああっ」
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朝になると、男はあわてて身繕いを始め、「また来る」といって刀を腰に差し、はにかんだ笑顔を見せた。
その姿を、私は布団の隙間からこっそり眺めていた。

午後になり、ひとりの行商人が宿にやってきた。
あの運転手だった。
「さ、帰りましょう。あなたの時代へ」

元の服に着替え、後部座席に座ると、運転手がこんなことを言ってきた。
「あの男は、これで一命を取り留めた。実はあの夜、待ち伏せされていたんですよ。尊皇攘夷の浪人たちにね」
「・・・うそ」
「あの男が愛していた男娼はすでに殺され、刺客たちがひそかに彼を待っていた。行っていれば、間違いなく殺されていたでしょう」
「なぜ、あの人を助けたの?」
「あそこで殺されていたら、歴史が大きく変わっていた。どのみち彼は北海道で戦死するんですが、それまで生きていてもらわねば困ります」
「だから、なんで?」
「大政奉還って、ご存知ですか?」
「まあ、ちょっとだけ」
「それが、できなくなってしまうんです。勤皇を唱える過激な浪人たちが一気に幕府を倒し、この国は軍国主義に突っ走っていく」
「でも、どうせそうなっちゃうんじゃなかったっけ?」
「もっとひどいことになってしまうんですよ。穏健派はみな暗殺され、ならず者国家として、世界中を敵に回してしまう」
「・・・・・」
「そして、この国は消滅する」
夢にしては、ずいぶんスケールが大きい。

「ひとつだけ聞かせて。あの人の名は、もしかして・・・」
「残念ですが、話はここまで。そろそろ夢から覚めていただきますよ」
前後席の間に透明の板がせり出してきて、エアコン送風口から甘い香りが漂ってきた。
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「お客さん、お客さん。着きましたよ」
気がつくと、車窓から見慣れた街並みが見えていた。
「2400円です」
あれは・・・やっぱり夢だったのか。

「毎度ありがとうございます。忘れ物のありませんように」
タクシーを降りて歩き出そうとしたそのとき、脚に激痛が走った。
「あ・・・運転手さん!」
振り返ると、タクシーはすでに遠くへ走り去っていた。

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

【2008/01/24 13:39】 | 小説 | トラックバック(0) | コメント(1)
短編小説『ペガサスの咆哮』
『ペガサスの咆哮』
(※この作品の著作権は、私"桃猫(pink-cat)"に帰属しますので、無断転載等を硬く禁じます)
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駅前のロータリーで待っていると、待ち合わせ時間よりやや遅れて、白いマジェスタがスーッと入ってきた。 長身の男が車を降り、小さく手を上げて私に会釈する。 夕方だというのに真っ黒なレイバンをかけ、ワイシャツの襟をジャケットの上に出し、胸元には金のネックレスが光っていた。
「まあ、乗れや」
「はい」

日中の暖かさも、この時間になるとさすがに冷え込んできて、短パンとタンクトップで来たことをちょっぴり後悔した。
「光と会うのは、何年ぶりやろな」
「・・・5年ぶり、かな?」
「相変わらず女みたいなやっちゃのお」
そういいながら、松岡さんが私のむき出しになった二の腕をぎゅっと掴んできた。

松岡さんは、同じ高校の1年先輩だった。
私が1年のとき、悪友に誘われて近くの喫茶店へ行ったら、そこに松岡さんがいた。 悪友の山根が「松岡さんや。挨拶しとけ」と言ったけども、私は怖くて話すことさえできなかった。 2年生だというのに、うちの高校の不良のアタマで、空手の有段者だということは、入学早々私も耳にしていた。 でも、そんなこと私にはまったく無関係だと思っていた。
山根とつきあい出したのも、クラスのみんなが私を女扱いするから、見返してやろうと思ってのことだった。 華奢な体つきに女のような顔立ち、体毛のほとんどない手足にやや甲高い声。どれをとっても、女扱いされるに十分な要素だった。
でも、山根だけは違っていた。 そんな私をかばい、ひとりの男として接してくれた。
タバコの味を覚え、初めてお酒に酔い、盗んだバイクにまたがり、これまで喋ったことのない乱暴な言葉を発するようになった。 そうすることで、周りの目を変えられると信じていた。 事実、私をからかっていたクラスメートたちは、いつも山根と一緒にいる私に対して、一目置くようになった。 私は、有頂天だった。

「おまえ、ケンカしたことあるか?」
それが、松岡さんが私に話しかけてきた最初の言葉だった。
「いえ、ありません」
「女は?」
「え?」
「セックスしたことあるかって聞いとんじゃ」
「あ・・・ないです」
「そうか」

そのあと、松岡さんと同じクラスの女生徒が喫茶店にやってきて、私は彼女に連れられ、初めてラブホテルというところへ入った。 そして、初体験。
私のものにコンドームをかぶせながら、彼女がこう言った。「あんたって、ホンマに可愛いねえ。私より肌きれいなんとちゃう?」

ケンカにも駆り出された。
といっても、私など戦力の足しにもならない。 いつも松岡さんがピッタリ私の側についていて、殴りかかってくる相手を見事な空手技で一蹴する。 私は、それをじっと見ているだけだった。

ある日、ノートを買いに近所の文房具店へ行ったとき、敵対する高校の不良グループに囲まれた。 あれだけケンカの現場に同行していたのだから、相手も私の顔を覚えている。
公園のトイレに連れ込まれ、さんざん殴られた。 奥歯が折れ、左目が"お岩さん"のように腫れ上がった。口の中が切れ、しばらく熱いものが食べられなかった。

翌日、さっそく松岡さんの復讐が始まり、10人を病院送りにしてしまった。
そして、逮捕。
少年院から戻ってきたのは、半年も経った頃だった。
彼が奇跡的に退学にならなかったのは、私が先にやられていたので、学校側の恩赦を得ることができたからだった。 それでも、半年の空白だけはいかんともしがたく、私が3年になったとき、なんと同じクラスになってしまった。
その頃の私は、もう不良仲間とほとんどつきあいがなかった。 当然のことではあるが、私の両親が彼らとつきあうことを禁止したのだ。 それは学校側やクラスメートたちも同意していて、私が不良仲間と接しようとすると、みんなしてそれを阻止した。 最初の頃は反発していたけれど、みんなが私にとても親切であったことや、山根たちが私を避けるようになったことで、いつの間にか元の"いい子"に戻っていた。

そんなことがあったせいで、同じクラスになりながら、松岡さんとほとんど口を利くことはなかった。 というより、松岡さん自身が、私やみんなと溶け込むのを拒んでいた。
松岡さんのグループは解散同然となり、一匹狼の寂しさをいつも漂わせていた。 でも、誰も話しかけようとしない。当然だ。我が校の伝説と化している"10人斬り"をやってのけた"危険人物"なのだから。

文化祭のとき、私は強引に"女装"させられた。
この学校の恒例行事で"女装美人コンテスト"というのがあり、3年になると、各クラスから代表を1名ずつ出さなければならない。 私は早くから代表になることを周りに勧められていた。
ついにこのときが来たか・・・それが、私の正直な気持ちだった。
3年に進級したとたん、すでに代表は私だと決められていて、コンテストまでは絶対に髪を切らないよう、みんなから強く念を押されていた。 おかげで私の髪はぐんぐん伸び、コンテスト前日にはクラスの女子たちに美容院まで連れて行かれ、完全な女の子の髪型にカットされてしまった。
肩の露出したドレスを着て、ハーフソックスに白いパンプス。女子たちが1時間以上かけて仕上げてくれたメイクは、見事というほかなかった。 結果、他の代表を圧倒的な大差でリードし、"ミス女装コンテスト"グランプリを獲得。 これが、私の人生を大きく変えてしまった。
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文化祭の翌日、近くのCDショップで、松岡さんとばったり出会った。
バツの悪い雰囲気・・・
彼も、CDを買いに来たらしい。

CDショップを出ると、松岡さんのほうから話しかけてきた。
「何、買うたんや?」
「え・・・サザンのニューアルバムですけど」
「おいおい、おまえとは同級生なんや。そんなかしこまった喋り方はやめてくれ」
「けど・・・」
「よかったらそのCD、俺のMDに焼かせてくれへんか」
「いい、ですよ」
「俺の家はこの近くやから、ついでに寄っていけや」
そういえば、私は松岡さんの家がどこにあるのか知らなかった。 たぶん、ケンカ相手から殴り込まれるのを避けるため、秘密にしていたんだろう。

松岡さんは、小さなワンルームマンションでひとり暮らしをしていた。 これにはちょっと驚いた。 高校生がひとり暮らしをするなんて、当時の私には考えられなかったからだ。
「ご両親は、どこに住んでらっしゃるんですか?」
「ここから歩いて10分くらいのところや」
「なんで、ひとり暮らしを?」
「勘当されたんや。少年院にぶち込まれてもうたからな」
「・・・・・」
「まあ、そのぶん気楽にさせてもらってる。毎月、生活費だけは送ってくれよるしな」
「あの・・・それってやっぱり」
「おまえのせいやない。くだらんこと言うな」

男がひとり暮らしすると、こうまで荒廃してしまうのか。
キッチンには汚れた食器が山積みになっていて、床には足の踏み場もないほどいろんなものが散らばっていた。 ひときわ目を引いたのが、ぼろぼろになった空手着と、色褪せた黒い帯。 これだけはちゃんとハンガーにかけられ、カーテンレールに吊るされていた。
「すまんの、汚いやろ」と、松岡さんが照れくさそうに笑った。

仕方なく、私はかろうじて空間が残されていたベッドに腰を降ろした。
落ち着かない様子で、部屋を見回す。
「何か、飲むか?」と、松岡さんが訊いてきた。
「いえ」
「ビールもあるぞ」
大きなゴミ箱に、うずたかく缶ビールの空き缶が積み上げられてあったので、冷蔵庫の中身はだいたい想像できた。
しゅぽっと音を立ててプルトップを引き上げ、松岡さんが美味しそうにビールをごくごく飲んだ。 まだ高校生だというのに、昼間からビールを飲んでるなんて、信じられない。
ふう、と息をつき、手の甲で口についた泡をぬぐい取る。
「ホンマに、いらんのか?」
私は、黙ってこくりとうなづいた。

どしんと私の隣に腰を降ろしてきて、2本目の缶ビールに口をつけた。
「きのうの"女装コンテスト"、おまえ、きれいやったな」
「・・・見てたんですか」
「体育館のいちばんうしろで見てた。おまえが優勝して当然や、これだけ可愛いんやから」
そういって、私の髪を指先でもてあそび始めた。

「光、俺のこと嫌いか?」
「え?」
「長いこと喋ってへんけど、本当の気持ちはどうなんや」
「・・・ボクのために復讐までしてくれて、心から感謝してます」
「感謝なんかどうでもええ。俺が好きか嫌いか、それだけ聞かせてくれ」
「す・・・好き、ですよ」
「ホンマか?」
「はい」

そのままベッドに押し倒された。
手馴れたテクニックで私の全身を愛撫し、蹂躙し、ときには乱暴に、ときには限りなくやさしく、私の中に潜んでいた"女"を目覚めさせていった。
思わず口をついて出てきた"あえぎ声"に、私自身びっくりした。 こんな声が自分の口から出てくるなんて、なんだかとても信じられなかった。
まとわりつくような舌の攻撃に、たまらず彼の口の中で果て、それを彼がごくりと飲み干す。 なんという幸福、なんという高揚感。

射精直後でやたら敏感になっていた肌を、彼のねっとりした舌が這い回る。 その舌がアヌスに達したとき、私の体が大きくのけぞった。 そのままゆっくり両足を持ち上げられ、彼のモノが慎重に、ゆっくり時間をかけ、根元まで挿入されていった。
痛かった。でも、懸命にこらえた。 彼とひとつになれた悦び、そのほうが、全身を貫く痛みをはるかに上回っていた。
乳首を指先で転がしながら、彼のたくましい腰が、私のおしりに規則正しく打ち当てられる。 ふたりとも汗びっしょりになり、緑色のシーツがみるみる変色していった。
いったん抜いたかと思うと、先端だけを残し、そしてまた深々と貫いてくる。それを繰り返されるたび、私の体は貪欲に性の快楽を求めた。 とめどなく出てくる悩ましい嗚咽、その自分自身の声が、私をさらに"女"へと染め上げていった。
突然、彼の動きが烈しくなり、私の両ももをぐっと掴むと、あごから汗をしたたらせながら、彼の喉から野獣のような咆哮が漏れた。 どくん、どくんという感触が肛門から伝わってきて、全身が小刻みにけいれんした。

それからふたりは、深夜までセックスに明け暮れた。 おなかが減るとコンビニへ買い出しに行き、食べ終えるとセックス。 CDを聴きながら、気分が高まってきたらまたセックス。 一緒にシャワーを浴び、彼のたくましい筋肉を感じながら、またセックス。
hikaru1219-1.jpg

卒業までの数ヶ月、ふたりは僅かな時間を惜しんではこっそり会い、貪るようなセックスを繰り返した。 そのたびに私の体は開発され、乳首への愛撫だけでもイッてしまうようになった。 とくに敏感になったのが、二の腕の内側、肉の柔らかな部分だった。 彼が妙にここに固執し、執拗に責めてきたからだ。
「光の腕は最高にきれいや。俺なんかゴツゴツしてゴリラみたいやのに、おまえの腕はつるんと真っ直ぐで、ちっともデコボコがない。そやから俺はここがいちばん好きや」
そういって、しょっちゅうここを犯すものだから、いつも内出血が絶えなかった。 でも、彼のそんな野蛮な愛撫が、私にとってはかけがえのないものだった。

卒業後、私は東京の大学へ行き、彼は父親が経営する建築会社の九州支社へ配属された。 最初のうちは、お互い電話をかけたりメールのやりとりなどをしていたが、盆休みに一度会っただけで、いつしか疎遠になっていった。
私も、東京暮らしにようやく慣れかけてきた頃で、友人に連れられて初めて女装バーへ行き、彼と会った頃にはすっかり女装にハマっていた。 私は、それを彼に黙っていた。 彼以外の男性に愛され、どこへ行ってもチヤホヤされる現状に満足していたからだ。 たぶん彼は、私のそんな変化に気づいていたんだろう。 その翌年の正月に年賀状が届いたのを最後に、彼との連絡はぴたりと途絶えた。

「ふふ・・・おまえの腕の感触、懐かしいなあ」
そういいながら、彼はフロントガラスの向こう側に広がる夜の大阪湾を眺めていた。
あの当時より、彼の手がなんだかゴツゴツしてるように感じた。

「そんな髪型して、会社で怒られたりせえへんのか」
「レコード会社のイベント担当やってますから、そんなうるさく言われないんです」
「まるっきり女やないか。それは言われるやろ」
「ええ。でも、すっとぼけてます」
「はは・・・おまえらしいわ」

遠くのほうで、船の汽笛がかすかに聞こえた。
「俺な、結婚することにしたんや」
「え?」
「もちろん相手はホンマモンの女。オヤジの取引先の娘さんでな、まあ言うてみたら政略結婚みたいなもんや」
「そう、なんですか・・・おめでとうございます」
「ああ」

突然、彼がクルマを降り、並んでいたドラム缶のひとつに強烈な蹴りを食らわした。
ものすごい音がして、蹴られたドラム缶が無残にひしゃげ、がらがらと音を立てて転がった。
何事もなかったように、彼が運転席に戻ってくる。
「ああ、これですっきりした」
「松岡さん・・・」
「俺の人生は、もう俺のもんやない」

エンジンをかけ、バックでターンすると、猛烈なスピードでクルマを走らせた。
思わず足を踏ん張らせ、私は体を硬直させた。

「光、俺の最後のたのみや。今夜セックスさせてくれ」
「・・・え?」
「今夜だけでええ。それっきり、二度とおまえの前に姿を現さん」
「なんで、そんなこと言うんですか」
「俺が好きなのは、おまえだけやからや」

深夜の国道を矢のように駆け抜けると、私たちふたりを乗せたクルマが、真っ白なペガサスになった。 そのままふわりと宙に浮き、月へ向かって飛んでいく。

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

【2008/01/22 09:06】 | 小説 | トラックバック(0) | コメント(1)
まずは自己紹介
はじめまして、pink-catと申します♪
まずカンタンにボディスペックを書いておきますと・・・
身長172センチ、体重60キロ、男としては標準的な大きさですが、女性としては・・・(T T)
髪は地毛、職場でうるさく言われないのをいいことに、好き放題伸ばしてます。
体毛はぜんぜんありません。おひげもチョロッと生えてくる程度です。
これでよく「女性ホルモンしてるの?」と訊かれますが、そういうのはしないようにしてます。
なぜかといいますと、私は男性であることにまったく不満がないからです。
自然素材を活かして、どこまで女性に近づけるかというのが私のポリシーみたいなものです。
hikaru1118-2.jpg

女装デビューしたのは2005年4月、当初はレディース服はおろか、化粧道具すら持ってませんでした。
全部女装バーでお借りして「見切り発車」したわけです。
生まれて初めて女装した自分の姿を見て、ものすごく気恥かしかったことを覚えてます。
そんなですから、最初の1年くらいはお店の中から一歩も出られませんでした。
hikaru1971-1.jpg

それでもだんだん度胸がついてきて(羞恥心が薄れてきた?)、お店の移動くらいなら平気でできるようになり、さらに調子に乗って野外で写真撮影をするようになりました。
面白いです。ハマります。自分を被写体にしてどこまで「オンナ」を出せるか、醍醐味です。
hikaru1801-1.jpg

さらに調子こいて、入浴シーンまで撮っちゃった。
ここまで行けばアホを通り越して、単なる露出狂ですね(笑)
でも写真って面白い。自分の中に潜んでる「オンナ」を映し出す喜びっていうのか、自分でも気付かなかった一面を客観的に見ることができるっていうのは、ちょっとした快感です。

こんな写真が、私の手元に数千枚あります。
それを厳選して、ここで紹介していきたいと思っています。
興味のない方も多数いらっしゃるでしょうから、そんな方はサラッとスルーしちゃってください。

テーマ:ブログ始めました! - ジャンル:日記

【2008/01/19 09:41】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(2)
桃猫(pink-cat)のお部屋


普段の私は「オトコ」として生活してます。といっても、こんな長い髪してますから、相当怪しいヤツと思われてるかも・・・でもいいんです。そういうの好きだから。

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