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ボクと私
小さい頃、ボクは漫画家になりたかった
病弱で家に閉じ籠りがちだったボクは、漫画本が最大の友だちだった
何度も何度も、繰り返し読んだ
そのうち、自分でも描いてみたくなった
模写するんじゃなく、自分が感じたままを画用紙にぶつけてみた
でも、なかなかうまく描けない

その頃は、まだ父が家にいた
紙とえんぴつを差し出し、TVの野球中継を観ていた父にこう言った
ねえ、アトム描いて
けむたそうに追っ払われる
それでも、執拗にアトムを描いてほしいとおねだりした
出来上がった絵は、アトムとは似ても似つかぬサムライみたいなヘンな絵
こんなのアトムじゃない
そういって泣きじゃくると、うるさいと言って殴られた

でもボクは、その絵を大切に残していた
初めてボクのために描いてくれた絵
父らしいことは何ひとつしてくれない人だったけれど
唯一、形として残してくれたものだったから
hikaru3336-1.jpg
一度だけ、父と母に遊園地へ連れていってもらったことがある
どれだけ胸がときめいたことか
でも父は、私と母が遊具に乗ってる間、ずっとベンチでタバコをふかしていた
居心地悪そうに、眉間に皺を寄せて煙を吐いていた

学校の授業で覚えた編み物をしてると、突然父がやってきてこう言った
女みたいなことするな
編みかけの毛糸を取り上げられ、ゲンコツを落とされた
だって、ボクは運動が苦手なんだよ
お絵描きはいいのに、どうして編み物はいけないの?
なんで、男の子が編み物しちゃダメなの?

漫画を描いてるときが、いちばんしあわせだった
みんな上手だねといって褒めてくれるから
父を除いては・・・

5年のとき、学級新聞の挿絵を任された
ただひとつ、条件があった
学級新聞だから、漫画のキャラクターじゃないものを描きなさい
担任の先生にそう言われた
描けなかった

その頃から、父と母が夜遅くまで帰ってこないようになった
父が脱サラし、念願の書店を開いたからだった
日曜も仕事だから、母と一緒に出かけることもなくなってしまった

中学生になった頃、突然父が帰ってこなくなった
母は、書店を閉めちゃったから東京へ働きに行ってるのよと教えてくれた
そんなこと、ボクにはどうでもよかった
遠慮なく母に甘えられることが、なによりも嬉しかった

ときどき、家にヘンな人が来るようになった
夜中に突然やってきた人たちに対し、母がペコペコ頭を下げてる
何か、大変なことが起きてる・・・

ほどなく、母は深夜まで働くようになった
ボクが母を独占できた期間は、ほんのわずかだった
お酒の匂いをさせて帰ってくる母を見て、小さな胸が締めつけられた

あんたも少し飲んでみる?
そういって、中学生のボクにお酒を勧めてきたことがある
何も言えず、静かに布団に潜り込んだ

ボクは、中学でいじめに遭ってることを黙ってた
ズボンを脱がされ、おしりに棒を突っ込まれ、そんなこと、どうして言えるだろう
自殺も考えた
でも、そんなことしたら母が悲しむと思ってできなかった
それ以前に、そんな勇気がなかった

自殺することを勇気と呼んでいいかどうか、ボクにはわからない
でも、いったん死を決意すると、スッと恐怖が消えた
いや、本当はすごく怖かった
前に進む勇気と、うしろへ下がる勇気
ボクは、前者を選んだ
選ぶしかなかった

初めて抵抗した
いつもやられっぱなしのボクが刃向かってきたから、最初はみんな驚いていた
でもすぐに胸ぐらを掴まれ、取り囲まれた
もう後戻りできない
恐怖がボクを突き動かした
傍にあった椅子を持ち上げ、それを無茶苦茶に振り回す
当たって大けがをしても知らないぞ
退学になってもいいと思った

みんな、ボクをいじめなくなった
そのかわり、完全に孤立した

ボクは、いつも孤独だった
孤独だから、人恋しい
同時に、ひとりでいる時間も好き・・・

臆病で、思慮不足で、ガサツで、自分の意見をはっきり言えないボク
誰かと一緒にいるときは、それを隠すため明るく振る舞ってる
それに疲れると、フラッとひとりになる

4年前、私という存在ができた
ボクじゃなくて、私
またひとつ、自分の居場所が増えた
嬉しかった


みんな、いろんな人生を歩んできてる
私なんか、まだまだヒヨッコ
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テーマ:ひとりごと - ジャンル:日記

【2009/11/25 15:22】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0)
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普段の私は「オトコ」として生活してます。といっても、こんな長い髪してますから、相当怪しいヤツと思われてるかも・・・でもいいんです。そういうの好きだから。

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